コンフォメーション用にエクスポートする

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エクスポートの準備ができたら、プロジェクト全体をエクスポートするのか、トラックされたパネルのみをエクスポートするのか、特定パネルのみをエクスポートするのかを決定します。Flixにエクスポートしている場合は、スクリプトを使用してプロセスを自動化できます。

注選択またはトラックしたパネルのみがエクスポートされると、サードパーティソフトウェアのタイムラインに穴が空けられます。XML/AFFから除外されたパネルは削除されるため、プロジェクトを元に戻す計画がある場合は、この選択的なエクスポートはお勧めできません。

次の手順で説明されているオプションの詳細については、プロジェクト/ 選択したカット/ 追跡カットをエクスポートするダイアログボックス (コンフォメーション)を参照してください。

  1. 次のいずれかを行います。
    • プロジェクト全体をエクスポートするには、トップメニューでFile（ファイル） > Conformation（コンフォメーション） > Export Project（プロジェクトをエクスポート）を選択します。
    • 選択したパネルをエクスポートするには、Thumbnails（サムネール）ビューまたはTimeline（タイムライン）ビューでエクスポートするすべてのパネルを選択します。それからトップメニューでFile（ファイル） > Conformation（コンフォメーション） > Export Selected Panels（選択したパネルをエクスポート）を選択します。
    • トラックしたパネルだけをエクスポートするには、File（ファイル） > Conformation（コンフォメーション） > Export Tracked Panels（トラックしたパネルをエクスポート）を選択します。

 

  1. Destination Path（保存先パス）セクションで、エクスポートするファイルのフォルダーと名称を入力し、オプションで、エクスポートする画像のファイルパターンを入力します。
  1. ターゲットの形式、すなわちFinal Cut Pro 7のシーンをエクスポートしたい場合はFinal Cut Pro XMLを、Avid Media Composerのシーンをエクスポートしたい場合はAAFを選択します。

  1. 過去にシーンを同じ保存先フォルダにエクスポートしたことがあり、再度画像をレンダリングすることなくそのシーンをエクスポートしたい場合は、 Render Images on Export（エクスポート時に画像をレンダリングする）オプションのチェックを外します。それ以外の場合は、このオプションを常にオンにしてください。
  1. Options（オプション）タブで、プロジェクトのエクスポートに使用したいオプションを有効にします。

    • Export one image per layer（レイヤーごとに1画像をエクスポートする）: パネルごとにクリップを1つ作成するようパネル内の描画レイヤーを一緒にフラット化するのではなく、別々のビデオクリップとしてエクスポートします。このオプションはFinal Cut Pro XML形式でエクスポートする際にのみ利用することができます。
    • Always nest layers（レイヤーを常にネストする）: レイヤーごとに1つの画像をエクスポートする場合、これは単一パネルのすべてのレイヤーをネストされたクリップに保存します。デフォルトでは、パネルにカメラ動作とレイヤーアニメーションの両方が含まれている場合を除き、さまざまなレイヤーがさまざまなビデオトラックに分散されます。
    • Export Panels as movies on additional track（追加トラック上のムービーとしてパネルをエクスポート）：パネルを XML ファイルまたは AAF ファイルでムービーとしてエクスポートします。
      • モーション付きパネルのみ このオプションをオンにすると、カメラまたはレイヤーモーションを持つパネルのみがレンダリングされます。
    • Export Video Tracks（ビデオトラックのエクスポート） ビデオトラックのコンテンツを含むXMLまたはAAFファイルをエクスポートします。パネル最初のコマのレンダリングは、ソース画像として使用されます。リンク付けされたビデオファイルはエクスポートされません。
    • Clip Handles (Frames)（クリップハンドル（コマ）各クリップの先頭と末尾に追加するカット数をコントロールします。Avid Media Composerへの読み込み時にクリップをMXFファイルに変換するため、ハンドルが短い方が読み込み時間が短くなります。クリップハンドルのデフォルト値は240です。最小値は0で、最大値は9999範囲です。
    • Rectify static camera（静止カメラを是正）パネル内のカメラが斜めになっていて、そのパネル内でカメラ動作がない場合、このオプションを有効にすると、パネルは、カメラがまっすぐな角度にあるかのようにレンダリングされます。

    • Nest scenes containing camera motion（カメラ動作を含むカットのネスト）:このオプションをオンにし、Avid Media ComposerまたはPremiere Proにコンフォーメーション用にエクスポートすると、カメラ動作を含むアニマティック内のカットは、カメラアニメーションが適用されるネストとしてエクスポートされます。これにより、カメラの動きを含むクリップの編集が容易になります。
    • Maintain image size throughout scene（カットを通じて画像サイズを維持する）: デフォルトでは、各画像の解像度は、カメラのズームインの最後、またはカメラのズームアウトの最初でピクセル化がないようにエクスポートされます。つまり、各パネルの最小カメラフレームは、少なくともプロジェクトの同一解像度でなければならないことを意味します。したがって、カメラフレームが小さいパネルは、他のパネルよりも大きな解像度でエクスポートする必要があります。たとえば、次のパネルは、最小のカメラフレームがプロジェクトと同じ解像度になるように、プロジェクトの解像度よりも大きい解像度でエクスポートする必要があります。

      • これはまた、同じカット内で、カメラのズームインまたはズームアウトを行うパネルを、カット内の他のパネルよりも大きな解像度でエクスポートする必要があることも意味します。このオプションが有効な状態では、任意のカットのすべてのパネルが同じ解像度でエクスポートされます。

      注このオプションが有効になっているかどうかには関係なく、パネルはビデオ編集ソフトウェアでは予想通り正常に表示されます。
    • Expand Render Area to Scene Camera（レンダリング領域をカットカメラに拡張）: デフォルトでは、エクスポートされたパネルは、パネル内のカメラ動作によってカバーされる領域のみをカバーします。このオプションを有効にすると、エクスポートされたパネルは、カット内のすべてのパネルを組み合わせたときに、カメラ動作でカバーされる領域をカバーします。このようにして、カット内のすべてのエクスポートされたパネルが結合されると、カットのエレメントはすべて互いに適切な位置に配置されます。

      • 次の例では、カメラは最初のパネルで1から2、次に2番目のパネルで2から3に移動しますが、両方のパネルは1から2から3までのカメラ動作全体をカバーするようにエクスポートされます。

    • Expand Render Area to Artwork（レンダリング領域をアートワークに拡大）: シーン内のすべてのアートワークを含むようにレンダリング領域を拡大します。このオプションにチェックを入れると、カメラのフレームをはるかに超えるアートワークがある場合に最適です。レンダリングの範囲は、デフォルトのカメラフレームから10％ではなく、アートワーク全体を含むように拡張されます。
    • Expand Render Area By（レンダリング領域の拡大）:レンダリング領域を拡大するパーセンテージを設定できます。デフォルトでは、レンダリング領域はカメラフレームから10%拡大されます。
    • Export Markers at Scene Beginning（カットの最初にマーカーをエクスポートする）: 各カットの先頭にチャプターマーカーを配置します。これらのマーカーは、Final Cut ProからStoryboard Proへの準拠時に各カットのインポイントを見つけるのに使用されます。マーカーは "Scene（カット）："という名称の後にそれぞれのカットの名称が続き、コメントとして一意のカットIDとチャプターマーカーがあります。
    • Export scenes reference track（カットの参照トラックをエクスポートする）: 現在のカット番号を示す画像が表示されるシーンに、余分のビデオトラックを追加します。
    • Export Captions（キャプションをエクスポート）: 各パネルのキャプションを、エクスポートされたシーンのメタデータとして含めます。キャプションはシーンで編集できます。変更したキャプションをインポートすると、Storyboard Pro プロジェクト内のキャプションが更新されます。
      • Include Rich Text Formatting（リッチテキスト形式を含める）: プロジェクトのキャプションをエクスポートする際に、キャプションに特別なテキスト書式がある場合、キャプションをプレーンテキストではなくHTMLでエクスポートし、その書式を保ちます。キャプションをプレーンテキストでエクスポートし、その後それを再度インポートすると、書式が失われてしまいます。ただし、プレーンテキストのキャプションは、サードパーティ製ソフトウェアでは読み取りと編集がより容易になります。
  1. Render（レンダー）タブでは、以下のオプションをチェックできます。
  • Render panels and video clips（レンダーパネルとビデオクリップ）: これを有効にすると、ビデオクリップに関連付けられている画像がエクスポートされます。これはデフォルトで有効になっています。シーンを再エクスポートしていて、画像を再度エクスポートする必要がない場合は、時間を節約するためにそれを無効にできます。それ以外の場合は、このオプションを無効にすると、エクスポートされたシーンでは、クリップにリンクされた画像ファイルが表示されなくなります。

  • Render panels using transparent background（透明な背景を使用したパネルのレンダリング）: 白または透明な背景を持つパネルをエクスポートすることができます。

  • Print camera frame（カメラフレームを印字）: エクスポートした画像上にカメラフレームを印字します。最初のカメラフレームは緑色で印字され、最後のカメラフレームは赤色で印字されます。
  • Bitmap Format（ビットマップ形式）: エクスポートしたパネルを保存する画像フォーマットを選択できます。
    • Jpeg (*.jpg): ウェブ用に最適化されたロッシー圧縮による画像形式です。エクスポート時間が画質よりも重要な時にのみ用います。
    • Targa (*.tga): 基本的なロスレス圧縮による画像形式です。

    • Photoshop (*.psd): Adobe Photoshopプロジェクト用に用いられる形式です。これは展開されています。

      注この形式でレイアウトをエクスポートする際、カットの最初のパネル内にある各レイヤーはPDFファイルに別々のレイヤーとしてエクスポートされます。カメラフレームをエクスポートする場合、それらは他のレイヤーにわたった別のレイヤー上にも存在します。
    • Portable Network Graphics (*.png): Targa（.tga）よりも効果的なロスレス圧縮を使用した画像形式です。この形式でのエクスポートにはより時間がかかりますが、ディスク容量を大幅に節約できます。ウェブブラウザ、ほとんどのオペレーティングシステム、および画像編集ソフトがPNGファイルに対応しています。
  • Movie Format（ムービー形式）: エクスポートしたパネルを保存するムービーフォーマットを選択できます。
      • Movie Format（ムービー形式）ドロップダウンでエクスポート形式を選択します。

          • H.264/MPEG-4 (*.mov): ほとんどのウェブブラウザでサポートされているH.264コーデックを使用した単純なムービー形式。

            注意事項
            • この形式を使用する場合、追加のソフトウェアは不要です。しかし、H.264/MPEG-4形式でムービーを初めてエクスポートする場合、CiscoからOpenH264ライブラリをダウンロードするよう求められます。求められたらYes（はい）をクリックします。その後Storyboard Pro が自動的にライブラリーをダウンロードし、ムービーをエクスポートします。
            • この形式にはコード化オプションはありません。
            • この形式は、最大4096×2304の解像度をサポートします。各次元は16ピクセルの倍数でなければなりません。
            • この形式でエクスポートされたオーディオは、PCM 16ビットステレオ、22.05 kHzでコード化されます。

          • Windows Media Video (*.wmv): Windows Media Playerのネイティブ形式。

            注意事項
            • Windows Media Video (.wmv) ファイルは、Windows上でのみエクスポートできます。
            • Windowsシステム以外のビデオプレーヤーやエディタは、通常はWindows Media Video (.wmv) ファイルを開けません。
  • Video Config（ビデオ構成）: Video Config（ビデオ構成）のドロップダウンで、エクスポートするムービーのサイズをプロジェクトの解像度に対してFull Size（フルサイズ）にするか、Half Size（半分のサイズ）にするか、Quarter Size（4分の1サイズ）にするか選択します。急いでテストビデオをエクスポートする場合を除き、アニマティックをフルサイズでエクスポートすることをお勧めします。
  • Color Space（色空間）: 特定の色空間を使用して画像や動画をエクスポートできるようにします。
  1. Burn-In（バーンイン）タブで、レンダリングした画像にカットの名称とパネル番号を印字したい場合は、 Print Scene and Panel Numbers（カット番号とパネル番号を印字）チェックボックスを選択します。

  1. Camera Grids(カメラグリッド)タブで、このオプションを使用してエクスポートしたファイルに任意の種類のカメラフレームを印字するかどうかを決定します。

    2.  

    • Title Safe Area（タイトル安全フレーム）: 写真の上にTitle Safe Area（タイトル安全フレーム）を印字します。デフォルトでは、この安全フレームはカメラフレームより20％小さくなります。それは、CRTディスプレイが画像から切り取る可能性がある領域のガイドラインとして使用されます。テキストやロゴなどの視覚的エレメントは、この領域内に配置される必要があります。

    • Action Safe Area（アクション安全フレーム）: 写真の上にAction Safe Area（アクション安全エリア）を印字します。デフォルトでは、この安全フレームはカメラフレームよりも10%小さいです。これは、CRTディスプレイが画像から切り取られる可能性がある領域のガイドラインとして使用されます。キャラクターやアクションはこのエリアに配置されます。

    • 4:3 Safety（4:3セーフティ）: エクスポートした画像上に4：3カメラフレームのタイトル安全フレームとアクション安全フレームを印字します。それらは、ワイドスクリーンと4：3比率の両方で表示するように意図されているプロジェクト内にエレメントを配置するために使用することができます。
    • 4:3 Reference（4:3参照）: エクスポートした画像上に4：3カメラフレームを印字します。画像のアスペクト比が4：3の場合、このコマはカメラフレームに対応します。それは、ワイドスクリーンと4：3比率の両方で表示するように意図されているプロジェクト内にエレメントを配置するために使用することができます。
  1. Captions(キャプション)タブで次のオプションを使用して、エクスポートムービーに絵コンテのキャプションを印字できます。スクリプトおよびキャプションについてを参照してください。

    • Print Captions（キャプションを印字）: キャプションを印字しないか（None（なし））、プロジェクトのキャプションを1つ選択してエクスポートムービーに印字するか選択します。デフォルトではStoryboard Pro のプロジェクトにはAction Notes（アクションメモ）、Dialog（ダイアログ）、Slugging（スラッギング）、Notes（メモ）のキャプションが含まれますが、プロジェクトに存在する場合はカスタムキャプションを印字することもできます。
    • Font（フォント）: キャプションの印字に使用するフォントを選択します。デフォルトではArialで印字されます。
    • Height %（高さ%）: エクスポートムービーの高さに対してキャプション行のサイズを選択します。例えば、ムービーを1080p、キャプションの高さ3%でエクスポートすると、各キャプション行の高さは32ピクセルとなります。
    • Position（位置）: ムービーのTop Left（上部左）、Top Centre（上部中央）、Top Right（上部右）、Bottom Left（下部左）、Bottom Centre（下部中央）、Bottom Right（下部右）のいずれかにキャプションを印字します。デフォルトではキャプションはBottom Centre（下部中央）に印字されます。
    • Max Lines（最大行数）: 各パネルに印字するキャプション行の最大数を設定します。キャプションの印字が最大行数を超える場合、途中でカットされて最後に省略記号（...）が表示されます。下部に印字される場合でも、キャプションは印字用スペースの一番上に位置合わせされます。これは最大行数x高さ%で計算されます。そのためキャプションを下部に印字する場合に設定が高すぎると、画像の一番下よりも真ん中に近い位置にキャプションが表示される場合があります。
    • Text colour（テキストの色）: キャプションの印字に使用するフォントの色を選択します。
    • Bg Colour（Bgカラー）: キャプションが印字される背景の色を選択します。チェックボックスにチェックを入れない場合、レンダリングされた画像に直接キャプションが印字されます。チェックを入れた場合、選択した色で長方形のボックスが表示され、その中にキャプションが印字されます。

  1. Audio（オーディオ）タブでは、次の操作ができます。

    • Copy Original Audio Clips（元のオーディオクリップのコピー）：適合のためにXMLやAAFにエクスポートする場合、エフェクトのないオリジナルのサウンドファイルがエクスポートに使用されます。追加されたエフェクトはエクスポートには含まれません。

    • Process Audio Clips with Effects（オーディオクリップを処理する（エフェクト付き））： ストーリーボードをXMLまたはAAFにエクスポートしてコンフォームする場合、エフェクト付きのオーディオクリップは、エクスポート時に処理されたファイルに置き換えられます。このオプションにより、他社製ソフトウェアからStoryboard Proにオーディオクリップを再インポートする際、エフェクトをそのまま保持することができます。

    • Process All Audio Clips（すべてのオーディオクリップを処理する）： エフェクトの有無にかかわらず、すべてのクリップをエクスポート時に処理します。このオプションを使用すると、他社製ソフトウェアからStoryboard Proにオーディオクリップを再インポートする際に、オーディオクリップのエフェクトを保持することができます。

    • Processed Audio Settings（処理されたオーディオの設定）:

      • Sample Rate（サンプルレート）: Sample Rate（サンプルレート）の右にあるMatch Original（オリジナルと一致） のチェックを外すと、エクスポートされるオーディオファイルの周波数レートになります。

      • Channels（チャンネル）: Channels（チャンネル）の右にあるMatch Original（オリジナルと一致）のチェックを外すと、サウンドをMono（モノ）またはStereo（ステレオ）のどちらでエクスポートするかを選択できるようになります。

        • Mono（モノ）: すべてのフィーチャーに単一のトラックを使用します。

        • Stereo（ステレオ）: 左右のスピーカーに独立したオーディオを搭載しています。

  2. Flixアセットデータベースを自動的に更新するには、Notify Flix（Flixを通知）オプションを選択します。
  1. エクスポートが完了したときにファイルが保存されるフォルダーを開くには、Open folder after export(エクスポート後にフォルダーを開く)オプションを選択します。
  1. Export（エクスポート）をクリックします。