スクリプトとキャプションを追加する手法

絵コンテを作成する前に、スクリプトを準備しておく必要があります。 プロジェクトのスクリプトをStoryboard Proに直接入力するか、ファイルからインポートできます。 その後、各パネルのコンテンツを描画するのに必要な情報を絵コンテアーティストに提供するために、スクリプトを絵コンテ内の各パネルのキャプションに分けることができます。

デフォルトでは、パネルごとに4種類のキャプション(ダイアログ、アクションメモ、スラッギング、メモ)を保存できます。 ダイアログとアクションメモはスクリプトから直接供給できます。メモを使用することでカットタイトルやトランジション、その他の有益な情報を保存できます。 スラッギングのキャプションは通常、絵コンテの作成中に後で追加され、アニマティックのダイアログとアクションに関するタイミングの目安となります。

スクリプトの入力

絵コンテのスクリプトをStoryboard(絵コンテ)ビューに直接入力できます。

Storyboard Proは、特定の言語の辞書にある単語に照らして、Storyboard(絵コンテ)ビューおよびPanel(パネル)ビュー内のパネルのキャプションフィールドに入力したすべての単語のスペルをチェックします。 書いている言語に一致させるよう、スペルチェッカーの言語を変更することができます。

デフォルトで、Storyboard Proを英語で初めて起動した場合は、スペルチェックが英語(アメリカ)で行われ、Storyboard Proをスペイン語で初めて起動した場合はスペルチェックがスペイン語(スペイン)で行われます。

Storyboard Proを中国語または日本語で初めて起動する場合、デフォルトでは辞書は選択されません。スペルチェックを有効にするには辞書を選択する必要があります。 Storyboard Proには中国語および日本語の辞書がありません。

スペルチェック

スクリプトもしくはプロジェクトのキャプションを記入中または記入後のいつでも、 Spelling(スペル)ダイアログを用いてStoryboard Proのスペルチェッカーにより発見されたスペルミスに目を通し、修正することができます。

Spelling(スペル)ダイアログは、プロジェクト内で見つけたスペルミスを、プロジェクトのスクリプトおよびパネルキャプション内のスペルミスも含め全て調べます。 現在選択されているテキストフィールドの入力カーソルが置かれている場所からスペルミス検索を始めます。

スクリプトをインポートする

スクリプトは、プレーンテキスト (.txt)、リッチテキスト形式 (.rtf) または Final Draft XML (.fdx) でStoryboard(絵コンテ)ビューのScript(スクリプト)フィールドへと直接インポートされます。 エディタからのコピー&ペーストやStoryboard(絵コンテ)ビューへの直接入力も可能です。

キャプションを追加する

スクリプトをインポートしたら、スクリプトのカットタイトル、アクション、ダイアログに基づいて空のカットとパネルを作成し、次に絵コンテの各パネルのキャプションフィールドにスクリプトの情報を塗りつぶされたすることで、絵コンテの基本構造を作成できます。

Storyboard(絵コンテ)ビューでスクリプトから抜粋を選択し、次にそれをPanel(パネル)ビューのキャプションフィールドにドラッグ&ドロップすることで、選択したテキストを現在のパネルのキャプションフィールドにすぐにコピーできます。

カットとパネルの作成手法について詳しくはカットとパネルを追加する手法を参照してください。

Final Draft Script(最終ドラフトスクリプト)からプロジェクトを作成する

スクリプトがFinal Draft(最終ドラフト)にて書かれた場合、スクリプトの構成に基づき、カット、空のパネル、および既に記入されているキャプションを備えたプロジェクトを自動生成することができます。 例えば、Scene Heading(カットタイトル)ごとの新規カットとアクションまたはダイアログごとの新規パネルを備えたプロジェクトを生成し、これらのパラグラフの内容をパネルのキャプションフィールドに保存することができます。これにより、絵コンテプロセスに弾みがつきます。