テクスチャー付きベクターブラシ解像度の設定

一般に、ベクターレイヤーのアートワークは、そのほとんどが拡大または縮小できるベクター形状で構成されているため、解像度に依存しません。しかし、テクスチャー付きブラシを使用してベクターレイヤーに描画すると、ブラシが作成するベクター形状はビットマップテクスチャーで塗りつぶされ、これは解像度に依存します。これは、アートワークを拡大またはズームインすると、ブラシストロークのテクスチャーを構成する個々の画素が見えることを意味します。

ビットマップレイヤーでと同様に、ベクターレイヤーのテクスチャー付きブラシストロークの画素密度は、レイヤーのレベルで設定できます。デフォルトでは、ベクターレイヤーの画素密度は100%に設定されています。つまり、それらを拡大またはズームインすると、直ちにテクスチャーの品質が低下することになります。このため、カットにカメラのズームイン機能がある場合、またはテクスチャー付きブラシを含むアートワークを拡大したい場合は、レイヤーの画素密度を、少なくともそれが拡大されるパーセンテージまで増やす必要があります。たとえば、レイヤーが200%に拡大され、カメラがその上で2倍(6フィールド)のズームを実行すると、レイヤーは合計で400%拡大されます。この理由で、描画を開始する前に、そのレイヤーのピクセル密度を少なくとも400%に設定する必要があります。

警告S既にテクスチャー付きブラシストロークを含んでいるベクターレイヤーの画素密度を上げると、Storyboard Pro はテクスチャーを再サンプリングする必要があり、それによって品質が低下することになります。このため、テクスチャー付きブラシで描画を開始する前に、常にレイヤーに適切な画素密度を設定する必要があります ​。