マルチプレーンの作成方法

ライブアクションでは、カメラがカット内を移動するとき、カメラの近くにあるオブジェクトは、カメラから遠いオブジェクトよりもさらに遠くに移動するように見えます。 2Dアニメーションでは、同様のエフェクトをマルチプレーンを作成することで実現できます。

Harmonyでは、いくつかのレイヤーに背景を作成し、それらをZ軸に広げて奥行きを追加し、その後カメラを結果として生じる環境に動かして印象的な遠近法の錯覚を作り出すことにより、マルチプレーンを作成できます。

次の例では、背景は6つの異なるレイヤーから構成され、それぞれがカメラから異なる距離にあるオブジェクトを描いています。 左側では、カメラを基準に各オブジェクトがどのように配置されているかを見ることができます。 右側では、コーナーからカットを見ているかのように、レイヤーがどのように相対的に配置されているかを見ることができます。 下側では、カメラの視点からカットを見ることができます。

Maintain Size(サイズを維持)ツールを使用すると、通常のマルチレイヤーの背景をマルチプレーンにすることができます。 このツールを使用すると、レイヤーのサイズをカメラからの距離に比例して自動的に調整し、見た目の大きさをカメラの視点から維持しながら、レイヤーをカメラに近づけたり遠ざけたりすることができます。 このため、背景をデザインするときにレイヤーのサイズや位置を気にする必要がありません。

新しいHarmonyカットでは、別々のレイヤーに背景のさまざまなエレメントを描画します。 そして、以下の手順に従って背景をマルチプレーンにします。