マルチプレーンの作成方法

マルチプレーンを構築するには、実際の環境がどのようなものか思い描く必要があります。背景の絵を見て、カメラがその空間を動く様子を想像してみましょう。絵の中のオブジェクトは、カメラレンズとの位置関係によって異なるスピードで動きます。

マルチプレーンを構築するには、シーンの背景を理解し、異なるレイヤーのエレメントの位置を把握する必要があります。

例えば上に描かれている背景では、メインのオブジェクトは次のように分かれています。

  1. シダ
  1. 前方の塔
  1. 二番目の塔

塔の下の部分は植物と梯子に隠されていますが、それぞれのマルチプレーンレイヤーは完全な描画である必要があります。これは、シーンの後半にカメラが動いて、隠されている部分が姿を見せる可能性があるからです。

Side(サイド)またはTop(トップ)ビューを使用して、レイヤーをZ軸に配置します。

カメラの近くに配置するほど、エレメントは大きく見えます。Camera(カメラ)ビューで同じアスペクト比を保ちながら、エレメントをカメラに近づけたり遠ざけたりすることもできます。

Top(トップ)およびSide(サイド)ビューでエレメントを配置している間は、Camera(カメラ)ビューを常時開いておいて、シーンの見え方を確認するとよいでしょう。

累積Z値の情報はCoordinates and Control Points(座標とコントロールポイント)ビューで確認できます。キーフレームを含む描画セルを選択すると、累積Z値が表示されます。

あるレイヤーが、Z軸上で前後に移動する他のレイヤーを親としている場合、現在選択されているレイヤーの位置Z値が正確ではないことがあります。それは親レイヤーもZ軸上でオフセットを有するからです。累積Z値は、すべてのZ軸オフセットを集積して、中心(0,0)に対する実際のZ軸値を示します。