サウンドのインポートとリップシンク追加の方法
アニメーションにサウンドを追加するには、まずHarmony外部でサウンドを用意します。用意が完了したら、サウンドファイルをアニメーション内に組み入れるため、サウンドエレメントをHarmonyに追加します。サウンドは、ファイルの最後尾またはSound Element Editor(サウンドエレメントエディター)で作成した停止フレームに達するまで、ムービー内で再生されます。
Toon Boom Storyboard Proで作成されたプロジェクトの場合、サウンドは異なるシーンごとに自動的にカット分けされます。
.wav、.aiff、または.mp3形式のサウンドファイルをインポートできます。
- 次のいずれかを行います。
‣ | トップメニューからFile(ファイル) > Import(インポート) > Sound(サウンド)を選択します。 |
‣ | Xsheet(Xシート)ビューでフレームエリアを右クリックし、Import(インポート) > Sounds(サウンド)を選択します。 |
Select Sound File(サウンドファイルを選択)ダイアログボックスが開きます。
- Select Sound File(サウンドファイルを選択)ダイアログボックスから、サウンドファイルを探して選択します。
Timeline(タイムライン)とXsheet(Xシート)ビューにサウンドファイルがレイヤーとして表示されます。
リップシンク
プロジェクトにリップシンクを追加すると、品質と臨場感は大きく向上します。しかし、音に合わせて正確なフレームでキャラクターの口の形を変えることは、ときに困難です。
この問題を解決するため、Harmonyではリップシンク機能を利用できます。この機能は、サウンドエレメントのコンテンツを分析し、8つのアニメーション音素(A、B、C、D、E、F、G、および音声なしのX)に基づいてマウスチャート(以下を参照)を作成します。
Harmonyで使用している口のシェイプは、アニメーション業界で使用されている従来型のマウスチャートに基づいたものです。
それぞれの口のシェイプが似せて作れる音は、以下のとおりです。
• | A: m、b、p、h |
• | B: s、d、j、i、k、t |
• | C: e、a |
• | D: A、E |
• | E: o |
• | F: u、oo |
• | G: f、ph |
• | X:無音、はっきりしない音 |
リップシンクは従来の方法で行うことも、システムに自動で基本的検出を作成させることもできます。
マウスチャートのポジションは、キャラクターの口のシェイプを描きながら参照できます。
自動リップシンク作成
Harmonyは自動的にエレメントの描画を、サウンド用に生成したマウスチャートへマップすることができます。これによってボイストラックをリップシンクする時間を節約できます。をマップできます。
キャラクターの唇の描画は、Layer Properties(レイヤープロパティ)ビューで識別できます。Harmonyは、キャラクターのエレメントのセルすべてを、適切な名前で自動的にラベルづけします。
- Timeline(タイムライン)またはXsheet (Xシート)ビューで、サウンドレイヤーを選択します。
そのレイヤーのオプションがLayer Properties(レイヤープロパティ)ビューに表示されます。
- Layer Properties(レイヤープロパティ)でDetect(検出)をクリックします。
選択したサウンドクリップが分析され、リップシンク文字が各サHarmonyウンドセルに割り当てられます。その間進行状況バーが表示されます。
- Map(マップ)ボタンをクリックしてLip-Sync Mapping(リップシンクマッピング)のダイアログボックスを開きます。
- Destination Layer(宛先レイヤー)メニューから、キャラクターのボイストラックに対応する口の位置を含むレイヤーを選択します。
- 選択されたレイヤーにシンボルが含まれている場合は、レイヤーに直接配置された描画を使用してリップシンクをマッピングするか、シンボルのフレームを使用することができます。描画を使用したい場合や、ドロップダウンメニューから希望のシンボルを選択したい場合は、Symbol Layer(シンボルレイヤー)フィールドでDon't Use Any Symbol(シンボルを使用しない)を選択します。
- Mapping(マッピング)セクションで、対応する音素の右にあるフィールドに描画名またはSymbol(シンボル)フレームを入力します。描画にすでに音素文字で名前が付けられている場合は、何もする必要はありません。
- OKをクリックします。
- Playback(プレイバック)ツールバーでPlay(再生)ボタンを押して、Camera(カメラ)ビューで結果を確認および視聴します。サウンド付きでシーンを再生する場合は、Playback(プレイバック)ツールバーのSound(サウンド)ボタンを有効にします。