マルチプレーンの作成方法
マルチプレーンを構築するには、実際の環境がどのようなものか思い描く必要があります。背景の絵を見て、カメラがその空間を動く様子を想像してみましょう。絵の中のオブジェクトは、カメラレンズとの位置関係によって異なるスピードで動きます。
マルチプレーンを構築するには、シーンの背景を理解し、異なるレイヤーのエレメントの位置を把握する必要があります。
例えば上に描かれている背景では、メインのオブジェクトは次のように分かれています。
- シダ
- 前方の塔
- 二番目の塔
- 月
- 星
- 空
塔の下の部分は植物と梯子に隠されていますが、それぞれのマルチプレーンレイヤーは完全な描画である必要があります。これは、シーンの後半にカメラが動いて、隠されている部分が姿を見せる可能性があるからです。
Side(サイド)またはTop(トップ)ビューを使用して、レイヤーをZ軸に配置します。
カメラの近くに配置するほど、エレメントは大きく見えます。Camera(カメラ)ビューで同じアスペクト比を保ちながら、エレメントをカメラに近づけたり遠ざけたりすることもできます。
Top(トップ)およびSide(サイド)ビューでエレメントを配置している間は、Camera(カメラ)ビューを常時開いておいて、シーンの見え方を確認するとよいでしょう。
- エレメントの移動中もCamera(カメラ)ビューの視覚的スケールを維持したい場合、次のいずれかの操作をします。
‣ | Advanced Animation(高度なアニメーション)ツールバーで、Maintain Size(サイズ維持)を選択します。 |
‣ | トップメニューから、Animation(アニメーション) > Tools(ツール) > Maintain Size(サイズ維持)を選択します。 |
‣ | Alt + 6を押します。 |
- Side(サイド)またはTop(トップ)ビューで、サムネールセクションにあるレイヤーを1つ選びます。Timeline(タイムライン)ビューからもレイヤーを選択できます。
選択したレイヤーが、Top(トップ)、Side(サイド)、Camera(カメラ)ビューで強調表示されます。
- レイヤーを、カメラコーンの正しい奥行きまでドラッグしていきます。Camera(カメラ)ビューでは、エレメント面に変化はありません。
- カメラからの距離という意味でエレメントをスケールアップやスケールダウンさせるには、次のいずれかの操作をします。
‣ | Tools(ツール)ツールバーで、Transform(トランスフォーム)ツールを選択します。Tool Properties(ツールプロパティ)ビューで、Peg Selection Mode(ペグ選択モード) オプションが無効になっていることを確認します。 |
‣ | Advanced Animation(高度なアニメーション)ツールバーで、Transl |
‣ | Timeline(タイムライン)ビューからレイヤーを選択します。 |
選択したレイヤーがカメラコーンで強調表示されます。
- Top(トップ)ビューでエレメントを横にドラッグし、水平位置を決めます。X軸に沿ってしか動かないよう、エレメントをドラッグしている間Shiftを押し続けます。
- Side(サイド)ビューで選択したエレメントを上下にドラッグし、垂直位置を決めます。Y軸に沿ってしか動かないよう、エレメントをドラッグしている間Shiftを押し続けます。