チャプター15: オブジェクトとカメラをアニメーション化する方法
オブジェクトのアニメーション化は、レイヤーにモーションパスを作成することで行います。アニメーション化できる他のオブジェクトと同様、カメラをアニメーション化することもできます。
レイヤーのアニメーション化
モーションパスはレイヤー(アニメーションレイヤー)に直接作成することができます。
次のような複数の異なるパラメータを使用して、軌跡を制御および定義することができます。
• | X、YおよびZの位置(3Dパスまたは個別位置) |
• | 角度(回転) |
• | スキュー |
• | XおよびY縮尺 |
• | オイラー角またはクォータニオン角(3Dオプションが有効なとき) |
• | Z縮尺(3Dオプションが有効なとき) |
各パラメータは独自の機能カーブを持ち、ここにキーフレームを追加してイージングを制御することができます。グラフと機能カーブが使いづらいと感じる方のために、カメラおよびタイムラインビューには、軌跡を視覚的に制御できる便利なツールが用意されています。
- Tools(ツール)ツールバーでTransform(トランスフォーム)ツールを選択するかShift + Tを押します。
- Tool Properties(ツールプロパティ)ビューで、Peg Selection Mode(ペグ選択モード)の選択が解除されていることを確認します。
- Tools(ツール)ツールバーでAnimate(アニメーション化)モードを有効にします。 これにより、オブジェクトを動かす際に現在のフレームにキーフレームが作成されます。
- Timeline(タイムライン)ビューで、最初のフレームに移動します。
- Camera(カメラ)ビューで、アニメーション化するエレメントを選択して最初の位置まで動かします。
Timeline(タイムライン)ビューの最初のフレームにキーフレームが作成されます。
- Timeline(タイムライン)ビューで、2つめの位置を設定したいフレームに移動します。
- Camera(カメラ)ビューで、エレメントを2つめの位置まで動かします。
Timeline(タイムライン)ビューに2つめのキーフレームが作成されます。
- アニメーションを再生します。
再生中に
カメラのアニメーション化
カメラも他のエレメントと同様に扱います。同じツールや選択モードを使ってオフセットやアニメーション化をすることができますが、カメラは静的オブジェクトです。カメラをアニメーション化するには、ペグレイヤーに接続する必要があります。ペグは軌跡レイヤーです。
カメラ動作中は、Top(トップ)ビュー、Side(サイド)ビュー、Camer(カメラ)ビューが使用できます。
- 次のいずれかを行います。
‣ | トップメニューからWindows(ウィンドウ) > Top(トップ)またはSide(サイド)を選択します。 |
‣ | すでに開いている任意のビューから、右上隅のAdd View(ビューを追加)ボタンをクリックして、Top(トップ)またはSide(サイド)を選択します。 |
- まだカメラレイヤーがない場合は次のいずれかを行います。
‣ | トップメニューからInsert(挿入) > Camera(カメラ)を選択します。 |
‣ | Layers(レイヤー)ツールバーからAdd Layers(レイヤーを追加)ボタンをクリックしてCamera(カメラ)を選択します。 |
‣ | Node Library(ノードライブラリー)ビューから、Camera(カメラ)ノードを選択してNode (ノード)ビューにドラッグします。 |
新しいカメラレイヤーがシーンに追加され、Timeline(タイムライン)ビューに表示されます。
- Timeline(タイムライン)ビューでCamera(カメラ)レイヤーを選択します。
- Layers(レイヤー)ツールバーからAdd Peg(ペグを追加)ボタンをクリックします。
Camera(カメラ)レイヤーの上に直接Peg(ペグ)レイヤーが表示され、自動的に付け加えられます。
Peg(ペグ)レイヤーには自動的にカメラの名前が付与されます。サフィックスに-Pが追加されるため(Camera-Pなど)、ペグレイヤーであることがわかります。
新しいPeg(ペグ)レイヤーがカメラの上に直接表示されない場合、シーンの別の場所をクリックして、Peg(ペグ)レイヤーを追加したいレイヤーを無効化してしまった可能性があります。修正するには:
‣ | Camera (カメラ)レイヤーを選択して、新しいPeg(ペグ)レイヤーの下にドラッグ&ドロップします。または、間違ったPeg(ペグ)レイヤーを削除して、Camera (カメラ)レイヤーを選択してもう一度Add Peg(ペグを追加)ボタンをクリックします。 |
‣ | ノードライブラリービューから、Peg(ペグ)ノードを選択してNode(ノード)ビューにドラッグします。次に、ペグの出力ポートをカメラの入力ポートに接続します。 |
Ctrl + P (Windows/Linux)または⌘ + P (Mac OS X)を押してペグを作成し、カメラに接続するか、Camera (カメラ)ノードを選択してCtrl + P (Windows/Linux)または⌘ + P (Mac OS X)を押し、ペグを作成することもできます。
‣ | レイヤーを非親化するにはShiftを押したまま選択した親をドラッグして、子レイヤーから離します。選択したものを他のレイヤーの間にドロップします。 |
- Tools(ツール)ツールバーでAnimate(アニメーション化)モードを有効にします。
- Tools(ツール)ツールバーでTransform(トランスフォーム)ツールを選択するかShift + Tを押します。
- Timeline (タイムライン)ビューの右側のCamera Peg(カメラペグ)レイヤーで、カメラ動作を開始したいフレームを選択します。
- 次のいずれかを行います。
‣ | Timeline(タイムライン)ツールバーで、Add Keyframe(キーフレーム)を追加ボタンをクリックします。 |
‣ | 右クリックしてInsert Keyframe(キーフレームを挿入)を選択します。 |
‣ | F6を押します。 |
そのセルにキーフレームが表示されます。このキーフレームセルに先行するフレームはすべて、このキーフレームと同じカメラ位置を保持します。
- Top(トップ)、Side(サイド)またはCamera(カメラ)ビューで、カメラ(大きなV字の円錐)を選択して希望の位置まで動かします。Camera(カメラ)ビューでは、カメラは薄いフレームで表示されます。エッジのひとつを直接クリックする必要があります。
- Timeline(タイムライン)ビューで、少し時間が進んだ別のセルをクリックし、カメラ動作が終了する位置を指示します。
- Camera(カメラ)、Top(トップ)またはSide(サイド)ビューでカメラを選択し、希望の位置まで動かします。
2つめのキーフレームが表示されて2つのフレーム間にラインが生成され、フレーム間の後続の動きがプログラムによって計算およびレンダリングされたことがわかります。
- アニメーションをプレイバックします。