チャプター14: シーンのセットアップ方法
シーンのセットアップは、テレビ番組のセット造りと比べられます。この時点で、カメラフレームや背景エレメント、キャラクターなどのシーンエレメントを配置します。
カメラの配置
シーンアクションはカメラフレーム内で起こるため、正確にセットアップすることが非常に重要です。カメラ解像度などのパラメータは、Scene Settings(シーン設定)ウィンドウで調整できます。
Camera(カメラ)レイヤーは静的であるため、アニメーション化が必要な場合にはペグを追加しなければなりません。
カメラフレームを編集するためには、シーンにカメラレイヤーを追加する必要があります。一度に見られるカメラは1つのみです。シーンに複数のカメラを追加する場合、Camera(カメラ)リストを使用してどれをアクティブにするか選択します。まだシーン構成の作業中であり、さまざまなカメラフレームを試す必要がある場合、この機能を使うとよいでしょう。
カメラフレームは、Camera(カメラ)ビューで高度なアニメーションツールを使用すると直接再配置できます。カメラのプロパティに直接座標を打ち込んでも、カメラフレームをセットアップすることができます。視覚的に測るよりも、この方が希望する位置に正確にカメラを配置できます。
カメラは、簡単にもとの位置にリセットすることができます。Reset(リセット)コマンドを使えば、選択した要素の値を、アクティブなツールの初期値にリセットできます。例えば、Rotate(回転)ツールがアクティブになっている場合にはトランスフォーム角度が0にリセットされます。Transform(トランスフォーム)ツールがアクティブになっていれば、パラメータ値がすべてリセットされます。
- 次のいずれかを行います。
‣ | Timeline(タイムライン)ビューでAdd Layer(レイヤーを追加)ボタンをクリックしてCamera(カメラ)を選択します。 |
‣ | トップメニューからInsert(挿入) > Camera(カメラ)を選択します。 |
新しいカメラレイヤーがシーンに追加され、Timeline(タイムライン)ビューに表示されます。
- Tools(ツール)ツールバーでAnimate(アニメーション化)モードを無効にします。
- 次のいずれかを行います。
‣ | トップメニューから、Animation(アニメーション) > Tools(ツール) > Translate(転換)を選択します。 |
‣ | Advanced Animation(高度なアニメーション)ツールバーで、Translate(転換)ツールをクリックします。 |
‣ | Alt + 2を押します。 |
- Camera(カメラ)ビューでカメラフレーム(薄い長方形)をクリックして選択します。Timeline(タイムライン)ビューからカメラレイヤーを選択することもできます。
選択されたカメラフレームは強調表示されます。
- カメラフレームを新たな位置にドラッグします。
- カメラフレームを傾けるには、次のいずれかの操作でRotate(回転)ツールを選択します。
‣ | トップメニューから、Animation(アニメーション) > Tools(ツール) > Rotate(回転)を選択します。 |
‣ | Advanced Animation(高度なアニメーション)ツールバーで、Rotate(回転)ツールを選択します。 |
‣ | Alt + 3を押します。 |
- Camera(カメラ)ビューでカメラフレームをドラッグして、望みの回転角まで回転させます。
- Tools(ツール)ツールバーでTransform(トランスフォーム)ツールを選択するかShift + Tを押します。
- Timeline(タイムライン)またはCamera(カメラ)ビューでカメラレイヤーを選択します。
- トップメニューから、Animation(アニメーション) > Reset(リセット)を選択するか、Shift + Rを押します。
カメラが自動的に元の位置に戻ります。
オブジェクトの配置
シーンのセットアップには、カメラフレーム内へさまざまなシーン要素を配置する作業も含まれます。
- Tools(ツール)ツールバーでAnimate(アニメーション化)モードを無効にします。
- Tools(ツール)ツールバーでTransform(トランスフォーム)ツールを選択するかShift + Tを押します。
- Tool Properties(ツールプロパティ)ビューで、Peg Selection Mode(ペグ選択モード)の選択が解除されていることを確認します。
- Camera(カメラ)ビューで描画レイヤーを選択し、新規エリアにドラッグします。複数のレイヤーを選択して、同時に位置変更することも可能です。Shiftを押しながら、複数のレイヤーを選択します。
- Tools(ツール)ツールバーでAnimate(アニメーション化)モードを無効にします。
- Tools(ツール)ツールバーでTransform(トランスフォーム)ツールを選択するかShift + Tを押します。
- Tool Properties(ツールプロパティ)ビューで、Peg Selection Mode(ペグ選択モード)の選択が解除されていることを確認します。
- Camera(カメラ)ビューで描画レイヤーを選択します。
- ポインターを境界ボックスの角の外側に置いて、ドラッグして回転させます。
レイヤーにトランスフォーム処理を適用するときは、境界ボックスに回転ハンドルを表示することができます。Preferences(設定)ダイアログボックスでCamera(カメラ)タブを選択して、Use Rotation Lever with Transformation Tools(トランスフォームツールで回転レバーを使用する)オプションを選択します。この設定はデフォルトではオフになっています。
- Tools(ツール)ツールバーでAnimate(アニメーション化)モードを無効にします。
- Tools(ツール)ツールバーでTransform(トランスフォーム)ツールを選択するかShift + Tを押します。
- Tool Properties(ツールプロパティ)ビューで、Peg Selection Mode(ペグ選択モード)の選択が解除されていることを確認します。
- Camera(カメラ)ビューで描画レイヤーを選択して、サイド、トップ、または角のコントロールポイントをドラッグします。Shiftを押したまま操作すると、選択範囲のアスペクト比が保たれます。
- Tools(ツール)ツールバーでAnimate(アニメーション化)モードを無効にします。
- Tools(ツール)ツールバーでTransform(トランスフォーム)ツールを選択するかShift + Tを押します。
- Tool Properties(ツールプロパティ)ビューで、Peg Selection Mode(ペグ選択モード)の選択が解除されていることを確認します。
- Camera(カメラ)ビューで描画レイヤーを選択します。
- ポインタをコントロールポイントの間に置いて、横または上下にドラッグします。
ピボットの再配置
回転、拡大縮小、スキュー、フリッピングなどのトランスフォーム処理は、ピボットポイントの位置を基準に実行されます。このピボットポイントの位置は、高度なアニメーションツールを使用することで任意の場所に再配置できます。
- Advanced Animation(高度なアニメーション)ツールバーでTranslate(転換)、Rotate(回転)、Scale(拡大縮小)またはSkew(スキュー)ツールを選択します。
- Camera(カメラ)ビューでCtrl + クリック(Windows/Linux)または⌘ + クリック(Mac OS X)、エレメントを選択します。
Camera(カメラ)ビューにピボットポイントが表示されます。
- ピボットポイントを新たな位置にドラッグします。
既存のものも含めたすべてのトランスフォーム処理が、この新たなピボット位置を基に再計算されます。