サーバーライセンスの設定と有効化について

大規模な制作環境で作業している場合は、サーバーライセンスを取得することができます。 サーバーライセンスとは、指定シート数のライセンスであり、専用のライセンスサーバー上で有効になります。 したがって、同一サイトのクライアントワークステーションは、ライセンスサーバーに接続して製品を有効化することができます。 サーバーライセンスのシート数に応じて、複数のワークステーションを同時に稼働させることができます。

サーバーライセンスには、フローティングと借用可能の2種類があります。

  • フローティング型サーバーライセンスでは、ライセンスは常にサーバー上にあります。 クライアントが製品を起動すると、製品はサーバーからその場でライセンスを借用し、製品が終了するとその製品を返却します。 製品を使用できるためには、クライアントをライセンスサーバーに接続したままにしておく必要があります。
  • 借用可能なサーバーライセンスでは、初めにサーバー上でライセンスを有効にし、クライアントはこのサーバーからライセンスウィザードを使って手動でシートを借用することができます。 各シートは限られた日数期間、借用できます。 クライアントがシートを借用すると、ライセンスが実際にそのクライアントのマシンに保存されます。 したがって、ライセンスサーバーに接続したままにする必要はありません。 借用されたライセンスが期限に達すると、そのライセンスはサーバーに返却されます。

ライセンスサーバーの設定は比較的簡単です。 3つの基本ステップから成り、そのすべてのステップは、ライセンスウィザードで何回かボタンをクリックするだけで実施できます。

  • ライセンスサーバー上でのサーバーライセンスの有効化。
  • ライセンスサーバーサービスのインストール。
  • クライアントのサーバーへの接続。

ライセンスサーバーでファイアウォールが有効になっている場合、クライアントがサーバーにアクセスするのをブロックする可能性があります。 これを避けるには、ライセンスサーバーのファイアウォールを無効にするか、ライセンスサーバーサービスの例外を作成する必要があります。 これを行う手順については、このセクションで説明します。

次のセクションでは、ライセンスウィザード グラフィカルユーザーインターフェイスを使用して、また可能であればコマンドラインを使用してライセンスサーバーとクライアントを設定する方法の手順を説明します。 したがって、ライセンスサーバーとそのクライアントを、スクリプトで、またはネットワーク端末を介してヘッドレスマシンで設定することができます。

重要ライセンスサーバーにインストールされ、ネットワーク内のライセンスクライアントによって使用されるあらゆるToon Boom製品のライセンスであるサーバーライセンスは、Harmonyを使ってHarmonyデータベースサーバーを作成またはそれに接続してネットワーク上のシーンで作業することを可能にするライセンスであるHarmony Serverのライセンスと混同されるべきではありません。 Harmony Serverは、ローカルライセンスまたはサーバーライセンスにすることができます。 このセクションでは、Toon Boom製品のサーバーライセンスについて具体的に説明します。