Storyboard Pro 7.0.1 リリースノート

Storyboard Pro 7.0.1における変更点のリストです。作成日17.10.1.15476 (2020-01-31):

アニマティック

機能 説明
Animatic Editing Mode(アニマティック編集モード)にパネルをドラッグ&ドロップ

Animatic Editing Mode(アニマティック編集モード)が有効の間、タイムラインのあらゆる特別な位置にパネルをドラッグ&ドロップすることができるようになりました。

キャプション

機能 説明
背景カラー

Text Formatting(テキストの書式設定)ツールバーおよびFormat Captions(フォーマットキャプション)ダイアログに Background Colour(背景カラー)ボタンが加わりました。 これにより、プロジェクトのキャプション内のテキストに対し背景カラーを選べるようになります。

背景カラーはこのようにテキストの周りに表示され、、キャプションフィールド全体の色に影響を与えます。
書式設定のクリア

Text Formatting(テキストの書式設定)ツールバーおよびFormat Captions(フォーマットキャプション)ダイアログに Clear Formatting(書式設定のクリア)ボタンが加わりました。このボタンを用いて、選択されたキャプションから全てのフォント、フォントサイズ、太字、斜体、下線、テキストカラー、および背景カラーが削除されます。 ただし、テキストのアライメントへは影響しません。

スクリプティング

機能 説明
プロジェクトを閉じ、他のプロジェクトを開きます

カットクラスの新しいcloseSceneAndOpenOffline(カットを閉じオフラインで開く)手法では、現在のプロジェクトを閉じ、他のプロジェクトを開きます。

この手法は、カットを閉じ、他のカットを開くためにHarmony Stand Aloneスクリプティングインターフェイスでも用いられているため、その名前が付きました。
レイヤーのロックおよびアンロック LayerManager(レイヤーマネージャー)クラスの新しいsetLayerLock(レイヤーロックの設定) および getLayerLock(レイヤーロックの取得)手法では、レイヤーをロック/アンロックすることはもちろん、特定のレイヤーがロックされているかどうかを確認することができます。
進捗シグナルのエクスポート ExportManager(エクスポートマネージャー)クラスのexportSceneProgress(カットの進捗をエクスポート) および exportFrameProgress(コマの進捗をエクスポート)シグナルは、スクリプティングインターフェイスを用いてプロジェクトをエクスポートする際に用いられます。 これらはカットおよびコマがエクスポートし終わるたびに誘発されます。
アクト名を取得 StoryboardManager(絵コンテマネージャー)クラスの新しい actNameOfScene(カットのアクト名)手法では、所定のカットが発生するアクト名を返します。
レイヤーが空かどうかを確認

LayerManager(レイヤーマネージャー)クラスのisEmpty(空)手法では、ユーザーがレイヤー内に描画し、アートワークを消去した場合に関数を正常終了します。 以前は、レイヤーに何も描画されなかったときのみ関数を正常終了していました。

この変更により、レイヤーの描画ファイルを読み込み、アートワークが含まれているかどうかを確認する必要があるため、動作がわずかに遅くなります。 また、描画ファイルを読み込むためにこの手法が用いるメモリーは、後で開放することができないという点にもご留意ください。

機能強化

  • Pen Settings(ペン設定)ツールバーのペンの安定機能で設定される距離が、デフォルトで20に設定されるようにます。
  • Loop Playback(連続再生)オプションの状態が、環境設定に保存され、Storyboard Proを閉じた後も保たれるようになります。

修正された問題

安定性
  • macOS上でQuickTimeのムービーをレンダリングする際に、メモリーがリークおよびクラッシュする可能性があります。
  • クラッシュは、3Dモデルが Layer Transform(レイヤーXシートビュー)ツールで選択されつつHarmonyカットとしてプロジェクトをエクスポートする際に生じる可能性があります。
  • クラッシュは、Thumbnail(サムネール)ビューが表示されている間にコンフォメーションに対しAAFシーンをインポートする際に生じる可能性があります。
  • Override Rotation(回転をオーバーライド)、Override Zoom Out(ズームアウトをオーバーライド)、またはOverride Zoom In(ズームインをオーバーライド)キーボードショートカットが削除された場合、Stage(ステージ)ビューおよびCamera(カメラ)ビューはRotate, Zoom In or Zoom Out (回転、ズームイン、ズームアウト)モードから抜け出せなくなります。
プロジェクトの作成&保存
  • Save As(~として保存)コマンドを使用する際、Save(保存)ダイアログがプロジェクトの実際の場所で常に開くわけではなく、デフォルトのプロジェクト名がプロジェクト名と常に一致するわけでもありません。
  • プロジェクトの新バージョンを保存する際、旧バージョンは引き続き開いている状態に位置付けられるため、旧バージョンを開く際にエラーメッセージが表示されることになります。
  • Harmonyカットからプロジェクトを作成する際、カットは逆の順番でインポートされるかもしれません。
  • 変更点が無くても、プロジェクトを保存することができました。
描画&レイヤー
  • グループ内にレイヤーをコピーまたは複製すると、グループ内のレイヤーを二度コピーすることになります。一度目はコピーされたグループ内に、二度目はコピーされたグループの外にコピーされます。
  • Layer Transform(レイヤーXシートビュー)ツールを用いてアニメーション対応のレイヤーを拡大・縮小または回転しても、アニメーションキーフレームは作成されません。
絵コンテ&アニマティック
  • サウンドクリップを選択し、現在のコマを変更した後に、Stage(ステージ)またはCamera(カメラ)ビューにてオブジェクトを描画または操作することができなくなりました。
  • マウスでビデオとサウンドクリップの周りに四角を描くことで両者を同時に選択することができませんでした。
  • アニメーションキーフレームのあるムービークリップをその上にコピー&ペーストする際、ムービークリップのコピーにより上書きされなかった元のクリップ内のキーフレームのみがコピーされます。
  • 二つのパネル間の隙間にパネルを追加する際、パネルが隙間よりも大きい場合は、その後に続くパネルが相殺されますが、カメラのキーフレームは相殺されません。
  • 他の2つのカット間でカットを動かすと Storyboard Proがカット名を変更するようユーザーに指示していました。
  • Paste(ペースト)コマンドは、タイムライン再生が2枚のパネル間の隙間にある際は灰色に表示され、隙間にパネルをペーストできないようになっていました。
  • 以前はロックされたオーディオトラックは削除できませんでした。
  • Ctrl (Windows) または ⌘ (macOS) + Shift + Altを長押しすることで特定のポイントから全てのパネルを選択し、選択したパネルを削除すると、選択範囲外のサウンドクリップを削除し、選択範囲内のサウンドクリップを残してしまうことがたまにあります。

キャプション
  • Spelling(スペル)ダイアログによりスペルミスが見つかり、それに対しスペルの修正候補が無い場合、たとえReplace With(~に置換)フィールドに置換したい単語をユーザーが入力してもReplace Once(一度だけ置換) および Replace All(全て置換)ボタンは灰色に表示され使用できません。
  • キャプションフィールドの一番最後にあるスペルミスはスペルチェッカーでハイライトされていませんでした。
インポート
  • Overwrite Existing Clips(既存のクリップを上書き)オプションでオーディオを含む複数のビデオファイルをインポートする際、ビデオファイルの一つのオーディオストリームのみがインポートされます。
  • macOS上のWindows Media Video (.wmv)ファイルをインポートしようとすると、進捗バーが表示され、永久に ループし、アプリケーションをソフトロックしてしまいます。

    macOSはWMVファイルのインポートに対応していません。
  • Storyboard Proでは.tif拡張子を用いたTIFF画像のインポートのみが可能です。 .tiff拡張子には対応していません。
エクスポート
  • Storyboard Proは透明度を用いたムービーのエクスポートに対応していませんが、macOS上のMovie Settings(ムービー設定)ダイアログにはAlpha(アルファ)オプションがあります。
  • このビデオエンコーダーが対応していない解像度のH.264/MPEG-4 (*.mov)形式でムービーをエクスポートしようとすると、不明なエラーメッセージが表示されます。 問題を説明するメッセージが表示され、対応している解像度でエクスポートするようにユーザーに指示します。

    このビデオエンコーダーは最大4096×2304の解像度に対応しています。 各面は16画素の倍数でなければなりません。
  • バーンインするカットおよびパネルの情報と共にタイムラインに空のスペースのあるムービーをエクスポートする際、次のパネルに対するカットおよびパネル情報は空のパネルセクションが続く間印字されます。
  • AAFシーンがオーディオトラックしか含んでいない場合、コンフォメーション用のインポートに失敗します。
  • Expand Panels(パネルを拡張)およびSpread Captions & Sketch(キャプション&スケッチを拡張)オプションを用いて縦のレイアウトにPDFをエクスポートする際、横に長いカメラ動作によるパネルに対するキャプション(サムネールの下の行に印字されます)はそれぞれのキャプションフィールド外に被ります。
プロジェクト管理
  • 従来の(軽い)スタイルシートを用いてProject Management(プロジェクトマネジメント)ビュー内から他のビューへ切り替え、またProject Management(プロジェクトマネジメント)ビューに戻ると、そのビューのボタンは非表示となってしまいます。
  • スクリプティングインターフェイスを通してStoryboard ProPacked Files(圧縮ファイル) (.sbpz)形式で他のプロジェクトからプロジェクトを抽出する際、抽出されたプロジェクトは実際のプロジェクトファイルではなく元のプロジェクトのキャッシュに紐づけられてしまいます。
  • 統合操作が失敗した場合、Merge Modified Panels(変更されたパネルを結合)ダイアログボックスのレポートフィールドにエラー情報は記載されません。
ユーザーインターフェース
  • PDF Review(PDFレビュー)ワークスペースのSequence(シーン)Scene(カット)Panel(パネル) および Duration(尺) フィールド内のテキストは高 DPI / Retina モードでクロップされます。
  • 展開および 折り畳み矢印は、用いられるカラーテーマやStoryboard Proが通常の解像度で実行されているのか 高DPI / Retinaモードで実行されているのかにより、Library(ライブラリ)および3D Graph(3Dグラフ)ビューにおいてサイズが異なって表示されます。